flowersで連載中の漫画「ミステリと言う勿れ」(田村由美先生)5巻(ep8)を読んだので、ネタバレと感想をご紹介しますね!
都市伝説になぞらえて起こる火災には天使が関わっているという噂が…そして久能が知り合った陸という男性がしていたピアスには「6」という数字…
>>>前話 ミステリというなかれ ネタバレ 4巻(ep7)はこちら
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ミステリというなかれ ネタバレ 5巻(ep8)!火災現場に現れる天使…数字にピアスの意味…
月曜日になり、病院を退院した久能。
そのまま大学に行き授業を受け終わると、教授の天達にある質問を投げ掛けます。
それは病院で出会ったライカの事でした。
暗号で話し掛けてくる女性がいるのだけれど、どうすればいいのだろうという久能の質問に天達は、彼にもとうとう春が訪れたのかと目を輝かせます。
久能はそんな天達に、そういう話じゃないしセクハラですよとピシャリと告げると、ライカが使っていた本の暗号の事を話し始めました。
彼女から暗号で、明日の午前三時に温室に来るよう言われていた久能は、行くべきなのか迷っていると天達に相談します。
すると天達は、教師を目指しているならどんな人間とも付き合っていかなければいけない、とアドバイスします。
…これから色んな人と出会っていく中で、理不尽な要求をされることもあるだろうし、理解できないことも多いだろう。
そう言う天達は、どんな人であっても誠心誠意対応していかなければいけないから、今のうちに多くの人に会って、人というものを知っていきなさいと告げました。
彼のアドバイスを聞いた久能は、ライカに会いに行くことを決意するのでした。
ライカとの待ち合わせで、再び病院を訪れた久能。
時間があるので、レストランでカレーを食べることにしました。
種類に悩んだ久能はメニューケースを覗き込んでいると、一人の男性が久能のリュックにぶつかります。
痛いな!リュックが邪魔なんだよ!と久能に怒りを露わにした男性。
久能は慌てて謝りますが、男性の怒りはおさまりません。
何度も久能に謝罪を求めると、ついに土下座まで要求してくる始末です。
すると久能は、慰謝料とかではなく土下座でいいんですか?と男性に畳み掛けました。
…土下座に意味があると思うという事は、あなたがそうしろと言われることがすごく嫌なんですね。
久能の言葉に男性は返す言葉が見つからなかったようで、もういい!と啖呵を切って去っていったのでした。
約束の三時になり温室に来た久能ですが、肝心のライカの姿はありません。
その代わりに、桜の木に彼女からの手紙が刺してあります。
久能は手紙を取って広げると、そこには以前と同じように数字の暗号が書かれていました。
暗号を解いていくと、”中を見よ”という言葉が浮き上がってきます。
久能は持っていた手紙の中をよく見ると、二枚の写真が入っていました。
その写真にはどこかの塀に描かれた落書きが映っており、写真の裏には住所が書かれています。
ここに行けということなのだろうか…と思った久能は、書かれている住所に向かうことにしたのでした。
指定されたその場所は、火災現場でした。
久能はそこにいた野次馬の一人に、何があったのかと訊ねます。
聞くところによると、夜中の火事で、小学生の子ども一人だけは助かったけれど、両親は亡くなってしまったのだという事でした。
現場には池本と青砥の姿があります。
池本は火災現場は辛い、と切なく呟きました。
すると、どこかから線香の匂いが漂ってきました。
池本は、人が亡くなってこんなすぐの現場で、線香をたいている人がいるのかと驚きます。
一方、その匂いに何だか嫌なものを感じた青砥。
池本に、火災現場と線香にまつわるある都市伝説を話し始めました。
それは、炎の天使が子どもを虐待する親を焼き殺しにきて、その後天使は美しくお香の香りをふりまくというものです。
親を殺してほしい子どもは家の壁にあるマークを描くと、天使が訪れて放火事件を起こすのです。
青砥はその話をすると、池本に今回の火災現場の塀を指差しました。
信じられない池本でしたが、確かにそこにはあるマークが描かれています。
それは、久能のライカからの手紙に描かれていたマークと全く同じものでした。
するとそこに、久能に言葉を掛ける一人の男性がいます。
彼は手に猫を抱えていて、火事は怖いですね…と久能に言うと、その場から立ち去っていきました。
久能は、もう一枚の写真に書かれていた住所にも行ってみる事にしました。
するとそこも一件目と同じ火災現場で、塀には同じマークが描かれています。
その時でした。
後ろからライカが現れたのです。
…ここは先月火災が起こったの。放火だったらしい。
突然のライカの登場に驚く久能ですが、ここでも子供だけが助かったと、彼女は話を続けます。
そして彼女は久能の腕を引いてタクシーに乗せると、病院に向かったのでした。
訳がわからない久能ですが、病院に着くとライカにある塀の所に案内されます。
そこには、先程の火災現場と同じマークが描かれていました。
ライカは戸惑う久能を残し、”また明日の三時にここで”と言うと立ち去ろうとします。
そんな彼女に久能は、桜の木にピンを刺すと枯れてしまうからもうしないで、と投げ掛けました。
するとライカはある暗号を残して姿を消したのでした。
久能はその暗号を解いてみると、”この桜が咲く頃にはわたしはこの世にはいないけどね”という言葉になります。
呆然と立ち尽くす久能。
そこに偶然通りかかった真澄が声を掛けてきました。
彼女は先日の宗像からの鞄のお礼を言うと、最近始めた足湯に久能を案内します。
するとそこには、昼間久能にぶつかって暴言を吐いた男性がいました。
久能は気まずそうにする男性の隣に腰掛けると、足湯に浸かります。
ふと男性の方を見ると彼の耳には6と書かれたピアスがついていました。
6月生まれなのかと思い訊ねた久能ですが、どうやらそうではないようです。
そこに真澄が、真っ赤なポインセチアを持ってきました。
するといきなり胸をおさえ苦しみだした男性。
聞くと、赤いものを見ると全身に痛みが出る、という病気を抱えているというのです。
驚く久能たちに男性は、りんごやトマト、消防車など赤いものは全てダメなのだと告げました。
久能は男性がしていた真珠のピアスを見て、真珠というのは海の生体鉱物で赤いルビーの対極の力があるという話をし始めます。
気休めかもしれないが、男性がその真珠のピアスをすることによって病気が軽減するといいですね、と投げ掛けた久能。
その言葉でピアスは貰い物だったと言う男性は、だからその人はこれをくれたのかと納得したようでした。
足湯を出た男性に、陸ちゃん、と声を掛ける人物がいます。
その人物は、久能が一件目の火災現場から立ち去る直前に声を掛けてきた、あの男性でした。
…変な奴に関わっちゃったね。あいつ火災現場に来てた奴だよ。
彼はそう言うと、厄介だったら燃やしてしまえばいい、と投げ捨てたのでした。
久能は池本に電話をすると、病院の壁にも同じマークが描かれている事を伝えます。
すると池本からは、最近都市伝説のサイトに書き込まれたせいで同じマークが街中に増えてきているのだと返ってきました。
そしてその中の数件で本当の火災事故が起きるのだ、と。
久能はそのマークが火の形をしているのではないだろうかと伝えると、池本は青砥の言っていた話をし始めます。
それは三年前に起こった放火事件で、犯人である当時17歳の井原香音人という人物についてでした。
彼は三件の放火については罪を認めているが、実際はもっと他にも余罪がある気がすると言う池本。
香音人こそがあの都市伝説の天使なのではないか、と考えたのです。
もしその話が本当であれば、虐待されている子どもに、放火で親を殺すか選択させているということであり、その残酷さに久能は怒りがこみ上げてきます。
彼は池本に、火災から助かった子どもたちは、天使について何か言っているのかと訊ねました。
しかし聞いても子どもたちは何も言わないそうで、逆にそれが天使の存在をリアルにしているようでした。
久能が温室に戻るとライカが来ていて、足湯につかっています。
そこに、昨日久能に病院でぶつかってきた男性がまた現れました。
久能に、話があると言って声を掛けてきたその男性。
男性は自分の名前を陸(ろく)と言いました。
ライカは陸が現れたのと同時に、どこかへ姿を消してしまいます。
陸が聞きたかったことは、何故昨日久能が火災現場へ行ったのかということでした。
久能が一件目の火災現場で出会った猫を抱えた男性は自分の先輩であり、挙動不審の様子だった久能を覚えていたそうだと話す陸。
久能はその話を聞いて、挙動がおかしかったのは、知り合いの刑事がいてバレないように隠れていたからだと明かします。
そして火事には興味はないけれど、虐待の話は興味深いと陸に話した久能。
すると陸は、その先輩と放火事件について調べているから知っている情報があれば教えてほしいと久能に投げ掛けます。
快諾した久能が改めて自己紹介すると、陸は自分の名字が”げこ”と読めることから昔からカエルと呼ばれていることを明かしました。
そして自分の名前には”ろく”という文字が入っていると言った陸の言葉で、久能は彼の耳につけている6のピアスの意味を納得します。
久能は放火についての豆知識を話し始めました。
江戸時代では放火というのは重罪であり、疑われて捕まると拷問にかけられていたそうです。
その拷問というのは、足の裏に塩を塗ってヤギにそれを舐めさせるというものらしく、ザラザラな舌をしているヤギは例え皮がズルむけになっても、肉をねこそぐようにして血液の塩分を求めて舐め続けるのだと、久能は話しました。
久能の話を聞いていた陸は、彼が放火について絶対に何か気付いていると確信します。
陸は久能に別れを告げると香音人の所に向かいました。
久能は警察と関わりがあり、何かに気付いていると香音人に告げた陸。
すると香音人は、そろそろあの病院にマークを描いた女の子を助けてあげるとするか、と言って立ち上がり、そのついでに久能のことも片付ければいいと投げ捨てたのでした。
一方の久能は約束の時間に、待ち合わせ場所である病院の壁の所でライカと会っています。
陸との話は面白かったな、と言うライカ。
しかし彼女は、陸が来てすぐ姿を消したはずなのに…と久能は驚きました。
するとライカは、明日はクリスマスイブだからプレゼント交換をしないかと久能に持ちかけます。
そしてまた明日の昼三時にここで、と言って去っていったのでした。
これまで物心ついてから、以降プレゼント交換をしたことがない久能は、何をあげたらいいのか分からず考え込んでしまいます。
友達でもない、何者かも知らないライカにーー一体何をあげればいいというのだろう…。
悩みながら迎えた。翌日の三時。
ライカが久能にくれたものは、売店に売っていた苺みたいな赤いオーナメントでした。
対し久能が用意したのは、ルソーの風景画のポストカードです。
病室で見るなら人物画よりも緑が描かれた風景の方がいいと思った久能は、自分の好きな作家の絵をプレゼントする事にしたのでした。
久能はライカがくれたオーナメントを見つめてお礼を言うと、クリスマスツリーは持っていないけれど、と呟きます。
そんな彼にライカはスマホにでもつけてと投げ掛けると、久能がプレゼントしたポストカードがとても気に入ったようで興味を示しました。
美術展に行ったことがないライカは、絵が好きだとか嫌いとかいう概念がまずありません。
その事を聞いた久能は、近場であまり人のいない美術展に行ってみる?とライカを誘いました。
しかし、長時間は病院を抜けられないライカ。
いつも抜け出してきているのは実は無断であり、一時間以上はベッドを空けられないからと久能の誘いを断ります。
そして久能に改めてお礼を言うと、また午前三時に、と言い残して病室に戻っていったのでした。
一人になった久能は、ライカがくれたオーナメントをスマホにつけて、満足そうな表情をみせます。
するとそこに陸がやって来ました。
久能は先日聞いた、陸の赤いものに反応する病気の事について気になっていたようで、いつから始まったのかと訊ねます。
するとあるきっかけがあってからだと答えた陸。
その時でした。
二人の視界に、病院の壁に例のマークを描いている女の子が映ったのです。
その女の子を見た陸は、先日のマークも彼女が描いたもので、いつも怪我をして病院によく訪れている子なのだと明かしました。
明らかに虐待を受けている様子の、その女の子。
最近では、少女の義理の父親も一緒になって虐待し始めたと、陸は言います。
医者も看護師もみんな分かってはいるけれど、どうする事もできないようです。
詳しい陸に久能は驚きますが、彼は病院に来ると色々見かけるのだと呟きました。
同じように何度も病院に顔を出す久能に陸は、暇なら今晩クリスマスの行事の準備をするから手伝ってくれないかと声を掛けます。
久能がその誘いを了承すると、陸はじゃあ今晩12時に同じ場所で!と言い残して去っていったのでした。
家に帰った久能はパソコンの前に座ると、放火事件について調べ始めました。
ここ10年程の放火事件を調べた中に、げこと読める名前の被害者の事件を見つけた久能。
それは今から7年前、強盗が家に押し入り両親を殺害し、子供である当時17歳の少年だけが生き残ったという事件でした。
その少年の名前は”下戸陸太”といって、陸が言っていた名前の情報と全て当てはまっており、その事件の犯人は未だ捕まっていません。
陸が、強盗放火殺人事件の生き残りだと分かった久能。
何かを考え込むように画面を見つめるのでした。
一方その頃、警察では例の都市伝説のサイトの管理人が特定されたようでした。
それは高校生の少年で、5年前の放火殺人事件で生き残った被害者のようです。
久能は、陸との待ち合わせの時間に病院を訪れました。
辺りを見渡しますが、どうやら自分一人しか呼ばれていないようです。
そこに陸がやって来て、倉庫に準備する物があるから運んでほしい、と言って久能を倉庫へ案内しました。
クリスマスという事から赤いものが多いはずなのに、病気を持っている陸が準備をしていることに疑問を投げ掛ける久能。
そして倉庫に入る手前で、やっぱり帰りますと言ってその場を去ろうとすると、陸は突然後ろから久能に襲いかかってきました。
頭に布のようなものを被せられた久能。
そのまま倉庫に押し込められてしまいます。
しかしそこには、同じように捕らわれてしまった別の人物がいました。
それは昼間、病院の壁にマークを描いていたあの少女の両親です。
縛られた彼らを見つめる久能の所に陸は近寄り、こう言いました。
…お前もここで一緒に燃えてくれるよなーー?
不穏な笑みを浮かべる陸でした。
動けないように、久能の手足をガムテープで固定しようとする陸。
その時、久能の洋服のポケットに入っていたスマホが鳴り響きました。
ポケットに手を入れて取り出した陸ですが、久能のスマホにはライカからもらった赤いオーナメントがついています。
陸はそれを見た瞬間、全身に痛みが走り顔を歪めました。
慌ててそのオーナメントを勢いよく引きちぎると、陸は外に投げ捨てます。
その隙に、久能は倉庫から飛び出しました。
唸る陸に久能は、赤いものを見たら痛みが起こるようになったのは、ご両親が亡くなった火事からではないですか?と問い掛けました。
そして…あなたが都市伝説の天使ですか?下戸陸太さんと陸に呼び掛けた久能。
しかし彼の答えは、Noでした。
陸は、天使はもっとキレイなものだと言います。
それを指しているのは、彼が先輩と慕う人物なのだろうと思った久能は目の前に会った真っ赤なトマト缶を見せながら、その先輩に会わせてくれないかと陸に頼んだのでした。
床に落ちているスマホを拾った久能は、引きちぎられたライカからのオーナメントを捜します。
しかし目につくところには見当たりません。
諦めた久能は、先程かかってきていた着信の相手を確認すると、それは池本でした。
それを見た久能は、こっそり池本に折り返しの発信ボタンを押します。
陸は久能を先輩の家に案内しました。
そこは何だか光り輝いて見えます。
きらびやかな部屋の中で、香音人が猫を抱き抱えて立っていました。
香音人は久能を迎え入れると、目の前の椅子に座るよう告げます。
そして自分の生い立ちを話し始めた香音人。
幼い頃、彼の両親が離婚したことで香音人は母親のもとで育てられました。
香音人という名前の理由は、お香が趣味だった母親の影響だといいます。
離婚してからというもの彼の母親は、香音人を虐待するようになりました。
ある時は香音人の首を強く締め、一緒に死のうと訴えかける母親。
しかし香音人は、きっと自分だけを殺して母は生きていくつもりなのだと察するのです。
そんな中、あの夜の事件が起こりました。
偶然畳に転がってしまった香炉の炭が原因で香音人の家は火事となり、そのまま母親だけが亡くなってしまったのです。
生き残った香音人は、この炎が自分を母親から救い出してくれたのだと感じます。
そこから彼は、同じように辛い思いをしている子どもたちを助けてあげたいという思いを抱くようになりました。
陸は、そんな香音人によって助けられた一人だったのです。
兄がいる陸は、幼い頃からいつも彼と比べられて育ってきました。
カエルに似ている自分と、そんな自分とは似ても似つかないかわいい容姿をしている兄。
母親はいつも兄ばかりをかわいがっていました。
しかしある時、風邪をこじらせた兄はそのまま短い生涯で亡くなってしまいます。
母親から陸への本格的な虐待が始まったのは、その後からでした。
幼い陸にご飯を与えなかったり、殴ったり、挙げ句の果てには兄の代わりにあなたが死ねばよかったと言う母。
そんな陸を見た香音人は、母親を燃やしてあげようかと提案を持ち掛けました。
話を聞いていた久能は、放火の判断を陸に決めさせた事に怒りをあらわにします。
すると陸は、香音人がいなかったら今頃自分は母親に殺されていただろうし、香音人には感謝してもしきれないと涙を流しました。
しかしその代償に、火事のトラウマから赤いものを見ることができなくなった陸。
久能は香音人の方をまっすぐ見ると、彼に一生背負わせることになったその苦しみも同じ虐待ではないのか、と投げ掛けたのでした。
一方その頃、約束の時間になっても訪れない久能を、ライカは一人ポツンと待っていました。
すると倉庫の方からかすかな物音を聞いたライカ。
中をのぞくと、そこには先程久能と一緒に閉じ込められていた女の子の両親がいます。
彼らの口を塞いでいたガムテープを外したライカは、もじゃもじゃのアフロの髪型の男性を見なかったかと問い掛けます。
すると、カエルみたいな男がそいつの汚い家に連れて行った、と証言した彼ら。
それを聞いたライカは、再びガムテープで彼らの口を塞ぐと倉庫を後にしたのでした。
その頃、都市伝説サイトの管理人を突き止めた青砥は池本と一緒に、その人物に会いに行きました。
その男性もまた幼少期に両親から虐待を受けており、火事から唯一助かった子どもでした。
青砥は彼に、都市伝説の天使に頼んだのかと問い掛けます。
管理人はその質問に答える前に、当時11歳だった自分が天使に依頼した事や、このサイトを運営している事は罪になるのかと訊ねました。
青砥の、ならないという返事を聞いた彼は、これは噂の話ですと言って天使について話し始めたのでした。
当時、両親から暴力を受けていた管理人に、一人の男性が声を掛けてきました。
その男性はカエルに似た容姿をしていて、彼もまた虐待を受けていると言います。
彼は管理人の前に天使と一緒に現れると、このマークを描けば救われると話しました。
青砥はそこで管理人の前に香音人の写真を差し出すと、天使というのはこの男ではなかったかと問い掛けます。
顔までは覚えていないと答えた管理人ですが、去年天使の方から接触があったのだと言いました。
天使は、自分が救った子どもたちが今どうなっているのかを知りたいと管理人に言ってきたそうです。
そこで管理人は天使に、親を殺した子どもみんなが幸せになるわけではない、と告げました。
実際、管理人は火事で親を殺してもいいという決断を自分が下した事によって、今でも自分が親を殺したのだという思いに苦しめられています。
あんな親でもいた方がマシだったという現実を打ち消すかのように、虐待を受けていた頃よりはマシなのだと必死に言い聞かせているのです。
管理人は、自分以外にも同じ状況で苦しんでいる人たちはたくさんいると言います。
その中には病んだ人もいれば、自殺してしまっった人もいるそうで、みんな自分を責め続けているのだと青砥に話しました。
そして、香音人について管理人はこう告げます。
…あの人には僕らの気持ちは分からないよ。だってあの人の親が死んだのは、本当の事故だったんだから。
親を殺すと決めた自分たちとは訳が違うというのです。
管理人は、もう二度と彼には会いたくないと言うと、今続いている放火事件を何とか止める方法はないのかと青砥に問い掛けました。
その言葉に青砥は先程の香音人の写真をもう一度管理人の前にかざすと、天使はこいつではないのかと訊ねます。
しかし管理人は、最後まで口を割らなかったのでした。
一方の池本は、久能と繋がった電話の向こうの会話を聞いていました。
しかし、どうもその会話には不可思議な点があるようで、池本は首をかしげています。
香音人は管理人と会ったことを久能に話すと、子供たちがみんな自分の予想に反して苦しんでいる現状に涙を流しました。
そして、もう天使をやめると言い出した香音人。
陸は驚き、苦しんでいる子どもたちを救いましょう、と言って慌てて香音人を止めます。
その時でした。
久能が口を開きます。
…だからあなたは香音人さんを殺したのですか?
そう静かに、一人佇む陸に問い掛けたのでしたーー。
実はこの家には香音人など最初からおらず、陸一人しかいませんでした。
久能は香音人に会ったことも見たこともありません。
久能が火災現場で会った猫を抱いた人物も、香音人ではなく陸でした。
その事に気が付いた久能は、昼間病院でぶつかってきた人とは同じとは思えないくらい別人で、最初戸惑ったと言います。
一方の池本が久能と繋がりっぱなしの電話の内容に不可思議だと感じた点は、その会話についてでした。
二人に向けて話し掛けている様子の久能。
しかし何度聞いても相手の声は一人しかいないのです。
陸が先輩と慕う人物が本当にいるのかいないのが、ずっと半信半疑だった久能ですが、家に連れてこられて、それは確実なものへと変わっていきました。
ーーー香音人として話しているのは、何と陸本人だったのです。
…香音人さんはどこにもいません。
久能がそう告げた瞬間、陸の隣に浮かび上がっていた香音人は消えていきました。
全てが現実に戻された陸。
先程まで光り輝いていた香音人の部屋は、今はただのゴミ屋敷です。
床には、香音人のものと思われる血痕が残っていました。
久能がその血痕の事を訊ねると、自分が香音人を刺した時の事を思い出した陸。
殺してしまったきっかけとなったのは、天使をやめると言い出した香音人の言葉でした。
陸は子どもの頃から、虐待されている子どもを見つけては声を掛けていました。
香音人の役に立っていることが、陸にとっては嬉しかったのです。
しかし先程の流れと同じように、子どもたちの苦しむ現状に耐えかねて天使を辞めようと思うと陸に告げた香音人。
それを聞いた陸は、自分がもう香音人に必要とされていないのではないかと感じてしまったのです。
その決定打となったのは、ある日香音人が作っていたアップルパイでした。
普段だったら絶対に陸の前に赤いものを見せなかった香音人。
しかしその日の香音人はアップルパイを作るために、たくさんのりんごを持ち込んでいました。
りんごが目に入った陸は痛みに苦しみ始め、香音人は自分を確実に捨てようとしているのだーーそう思い、彼を刺してしまったのです。
しかしそれが勘違いだという事は、亡くなる直前に発した香音人の言葉ですぐ分かった陸。
香音人は、陸に食べさせてあげたくて一生懸命アップルパイを作っていたのです。
…救ってあげられず、更に苦しくさせてしまって本当にごめん。
そう陸に言い残して、亡くなっていった香音人。
全てを思い出した陸は、絶望から泣き叫びます。
その時、香音人の猫が傍にあった冷凍庫をカリカリと引っ掻き始めました。
気が付いた陸は、そこはやめてくれ!と大声で叫びます。
しかし、…猫もそこにはいませんと、冷静に陸に告げる久能。
その言葉を聞いた陸は、香音人が寂しくならないよう猫も殺して、彼と一緒に冷凍庫に入れたのを思い出します。
全てを自分の手によって失うことになってしまった陸は、ここ一年程は香音人の代わりとなって天使をしていたのでした。
ーーどうして自分は香音人を殺してしまったのだろう。
陸は絶望に苛まれます。
そんな陸に久能は、たくさん考えるといい、そして誰かに話せばいいと投げ掛けました。
するとそこに、ライカがどこからか突然姿を見せました。
冷凍庫からは香音人と猫の死体が発見されます。
それを見たライカは、やっぱり…と呟くと、最近の天使は雑で、あなたじゃないような気がしていたと香音人の死体に向かって投げ掛けます。
そしていつものように数字の暗号を並べると、その場からすぐ立ち去っていきました。
久能が暗号を解くと、”香音人の火に助けられ、感謝している”と浮かび上がってくるのでした。
こうして事件は無事解決しましたが、久能はこの事件で気になった事があるようでした。
それは陸と、先日雨の中で出会った爆弾魔の三船がどこか似ているという事でした。
その時ふとある事を思い出した久能。
陸がつけていた6と9の数字が刻まれたピアス…両方を横にして合わせると蟹座のマークが浮かび上がってきます。
三船は手に牡羊座の指輪をしていました。
そしてガロが送ってきた射手座の指輪…。
この星座のアクセサリーたちは何を意味するのだろうと、久能は深く考え込むのでした。
>>>「ミステリというなかれ」 ネタバレ 6巻(ep9)に続く
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ミステリというなかれ ネタバレ 5巻(ep8)の感想!
最後の最後で、香音人など初めから存在しなかった事実に衝撃を受けてしまいました…。
全ては陸が作り上げた世界だったんですね。
ずっと香音人を殺してしまった事を悔やんできた陸は、現実から逃避するためにそうするしかなかったのかもしれません。
虐待された子ども、それを救おうと思った香音人や陸。
誰が悪いわけでもないような気がして、この事件は切なくなりました。
最後に出てきた三つのアクセサリーの謎は、これからどうつながっていくのでしょうか!?
まとめ
「ミステリと言う勿れ」ネタバレ 5巻(ep8)をご紹介しました!
今回も、驚きの結末となりましたね…!
まさか香音人に成り代わっていたとは、思いもよりませんでした。
陸もまた、自分が両親を殺してしまったのだと苦しんでいたのでしょうね。
彼の場合は、自分と同じ境遇の子どもを増やしていく事で、間違っていなかったんだと肯定したかったのかも…何とも悲しい話です。
そして、実は繋がっていた星座のアクセサリー!
これが何を意味するのか…次回も気になりますね!!
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