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私とこわれた吸血鬼 ネタバレ 12話(3巻~)!ようちゃんには自分だけと気付く樹…

漫画ネタバレ

パルシィで連載中の漫画「私とこわれた吸血鬼」(厘のミキ先生)12話(3巻~)を読んだので、ネタバレと感想をご紹介しますね!

ようちゃんのかつての日記を見る樹は、彼の世界には自分しかいないのだと気付き…?

>>>私とこわれた吸血鬼 ネタバレ 11話はこちら

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私とこわれた吸血鬼 ネタバレ 12話(3巻~)!ようちゃんには自分だけと気付く樹…

それは幼い頃の記憶ーーー。

ようちゃんに名前はどういう漢字で書くのかと尋ねられ答えられなかった樹に、彼はたくさんの漢字の候補を見せて優しくどれかと聞くのでした。

優しく勉強を教えてあげると約束してくれたようちゃんでしたが、結局その約束が叶うことはなく。

樹が勉強ができないことを恥ずかしく思い始めた頃には、すでに周りに付いていけなくなってしまっていました。

ようちゃんに見合うためにそれから必死に努力し、巻き返したはずなのに生まれが悪いと夢うつつの中呟く樹。

朝、ようちゃんの屋敷で目を覚ました樹は、彼のことを心配していました。

とばりの言葉を思い出し、今はまだ距離が必要だと感じる樹は結局、ようちゃんとは別の部屋で夜を過ごしたのでした。

スマホを確認し着信がないことを確認した樹は、藤や桜のことを思い出し、ぎゅっとスマホを握りしめます。

しかし今はようちゃんのことが心配だと、樹は彼の部屋へと向かいました。

 

樹が部屋の扉へ手を伸ばすと、中から何かが暴れているような音が聞こえます。

恐る恐る部屋に入った樹が見たのは、豪華なベッドに全身を拘束され、口もマスクで塞がれているようちゃんの姿でした。

かわいそうに…と言いながら口の拘束を外した樹が理由を聞くと、ようちゃんが苦しそうに樹ちゃんが僕のことを好きじゃないから、と呟きます。

好きだよ…とようちゃんの言葉を否定する樹。

しかしようちゃんは、一緒に眠ってくれなかったことを理由に、自分だけが樹のことを好きなんだと切なそうにつぶやくのです。

樹は違うよと何度も否定しますが、ようちゃんは聞く耳を持ちません。

手足の拘束も外そうとした樹の体をバッと引き寄せ、触れたかった…と彼女をきつく抱きしめるようちゃんでした。

 

その後も、好きだと何度も訴える樹ですが、ようちゃんには伝わりません。

離してと言う樹に、悪いことをするからダメだ、と彼女の首の噛み跡に指をかけるようちゃん。

見張っていないと…と呟くようちゃんは、樹の唇を食べてしまうかのように口づけをします。

そしてそのまま樹のスカートの中に手を伸ばすようちゃんに、まずいと心の中で思うのでした。

するりと伸びた手が樹の下着の上をなぞり、中に滑り込むように入ってきます。

まずいと思いつつも飲み込まれそうになった樹の首筋に、ようちゃんが理性を忘れ牙を剥きました。

その瞬間、ようちゃんの首筋へ注射が打ち込まれ、彼はそのままベッドに倒れ込みます。

注射を打ってようちゃんを眠らせたのは、とばりが置いていった家政婦でした。

昨夜あれから酷く荒れ、自傷行為も止まなかったため夜毎様を拘束した、という家政婦。

酷すぎるから外してくれと頼む樹でしたが、現在の夜毎様の姿はあなたの好意の結果ですよ、と事実を突きつけられてしまいます。

何も言えなくなってしまった樹に、夜毎様に食べさせるための血を提供してほしい、と家政婦は言います。

突然樹の血を絶ってしまうと離脱症状が強く出るため、少しずつ減らしていくのだと言うのです。

樹が自分がようちゃんに食事を与えると申し出ますが、彼はしないでとそれを拒絶するのでした。

 

食事を取り、落ち着いた様子のようちゃんは眠っています。

樹はようちゃんが寝ている部屋で待っていましたが、あまりの埃っぽさに窓を開けに立ちます。

そこでようちゃんが小さい頃の写真を見つける樹。

懐かしいと顔を輝かせる樹は、さらにクローゼットの中を開いてみました。

中には小さい子供服が並んでおり、そこには懐かしいあの頃のようちゃんの服も閉まってあるのでした。

ここがようちゃんの部屋だったのだと悟った樹が、色々な場所を物色していると、彼の日記帳を見つけてしまいます。

勝手に読むわけには…と思う樹でしたが、好奇心に駆られぱらりとページをめくってしまいました。

簡素で大人びた日記の中には、7月末に初めて樹と出会った時のことが書かれていました。

それからの日記帳には、ずっと樹のことしか書かれていません。

それからしばらく日記を眺めていた樹でしたが、その日記に樹以外の登場人物が誰も出てこないことに気がつきます。

最後のページには樹がいなくなったことしか書かれておらず、そこで机の下に落ちていた写真フレームを見つけました。

写真に家族が写っているかと思ってフレームを拾った樹。

しかしそこで見たのは、幼いようちゃんが描いた樹の似顔絵だったのです。

樹はこの部屋に「私」しかいないことに気がつきます。

ようちゃんの世界にはーーー樹しかいなかったのです。

 

ようちゃんのベッドに腰掛けた樹は、彼に優しく声を掛けます。

食事を1人で飲めたことを褒められたようちゃんは、樹にもう他人の血を含ませたくないのだと切実に訴えかけました。

わかったと優しく答える樹は、昨日眠れなかったのだと言ってようちゃんのベッドに寝転がります。

先程のことを思い出したのか少し戸惑うようちゃんの胸に体を預け、元気になったら勉強を教えてと言う樹。

取り止めもない話をしながら、将来はカウンセラーになりたいと樹は呟きます。

まずは大学を卒業しなきゃと笑う樹に、ようちゃんは学校に行くのかと尋ねました。

樹は少し悲しそうに笑ってから、行かないと答えます。

それからアルバイトに行くのと聞かれ、行かないと答える樹。

カウンセラーになるのと聞かれ、ならないと答える樹ーーー。

それから家に帰るのか聞かれ、樹はもう帰らないと笑顔で答えるのでした。

 

樹はようちゃんに自分のスマホを見せ、さっき学校の友達の連絡先を全部消したのだと微笑みます。

不思議そうな顔をするようちゃんに、弟と妹との7年間のやり取りを懐かしそうに見る樹。

それをようちゃんに見せながら、2人の連絡先を削除します。

それから最後に…と、自分の母親の連絡先を表示する樹。

これが母とのただ一つの繋がりだと呟く樹は、震える指先で、冷や汗を流します。

そうして、ようちゃんに握られている手を振り切ると…母親の連絡先を削除したのです。

 

息を荒くしてようちゃんに抱きつき、静かに涙を流しながら震える樹。

そんな樹に、ありがとうと涙を流し、お礼を言うようちゃんなのでしたーーー。

→「私とこわれた吸血鬼」ネタバレ 13話に続く

→「私とこわれた吸血鬼」ネタバレ 全話まとめはこちら

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私とこわれた吸血鬼 ネタバレ 12話(3巻~)の感想!

ついに外との繋がりを全て消してしまった樹。

ようちゃんの世界に自分しかいなかったことに気付き、なぜ彼がこんなにも不安になっているのかに気付いてしまったから…。

これが本当に樹にとっての幸せなのかは分かりませんが、2人はより2人だけの世界に堕ちていってしまうような気がします。

これから2人にとって、これで良かったのだと言える未来が来るのか…。

続きが気になりますね!

まとめ

「私とこわれた吸血鬼」ネタバレ 12話(3巻~)をご紹介しました!

ようちゃんの日記を見た樹は、彼の世界には自分しかいないのだと気付きます。

そんなようちゃんの想いに応えるべく、樹は全ての人との関わりを絶つことに決めたのでした。

堕ちていきますね…。

そんな樹の行動に、涙を流してお礼を言うようちゃんも、壊れている。

止めないんですよね。

ようちゃんには、樹しかいないのだから…。

2人だけの世界となった今後、どう物語が進んでいくのか気になりますね!

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